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奥能登国際芸術祭 2017

(一部、ちょこもろ日誌と重複します)


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開演前
2018.10.21() 晴れ 19.8℃ P0 U4.0 W66.4%23.4 119-72-52

一年前、旧飯塚保育所で上演されたパフォーマンスが再演されることになったそうだ。
見落としたからと言って別に見たくもなかったが、息子の同級生のショウちゃんに前売り券を押し売りされたので、一家総出で見に行った。

ディスプレイは一年前と違うように思える。

公演中は撮影禁止
自己紹介タイムのみ許可
パフォーマンス開始早々、一歳半の孫のえいちゃんが激しく泣き出したので、持て余した息子夫婦は退席し、σ(^_^)とペンギンだけで鑑賞した。
ダンスパフォーマンスだと聞いていたのでそのつもりで見ていたが、何がいいのかさっぱりわからない。
最後にパフォーマー二人の自己紹介の時間があり、初めてこのパフォーマンスがサーカスだったとわかった。

ともあれ、 これで奥能登国際芸術祭を名実ともに complete したことになるだろう。
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2017.10.08() 曇り P0 U2.1

娘が帰省したので、みんなで輪島のねぶた温泉に一泊し、その帰り道。

今日は奥能登国際芸術祭で一箇所だけ残した六番札所を見て、画竜点睛をするはずだった。
ところがペンギンは、一番札所から順番に娘に見せるのだと言い出した。ガクッ (-_-;)

No.01 大谷町 旧清水保育所
旧清水保育所の窓口で、明日の午後の便までの一日半のために、パスポートを買うべきかどうかで揉めている。
八ヶ所以上回ればパスポートのほうが得だとして購入したようだ。
No.05 折戸町木ノ浦海岸
Allora&Calzadilla:船首方位と航路

前回は下に降りなかったが、娘が降りていったので、σ(^_^)も降りてみることにした。
ペンギンは足が心配で降りなかった。
No.06 折戸町シャク崎
鴻池朋子:陸に上がる

六番札所は通称シャク崎で、磯釣りのメッカ。
前方に見える細く険しい遊歩道を十分ほど歩き、息も絶え絶えになってやっとたどり着く。
終点にたどり着いた。

これで龍に目を入れた。
見えているオブジェも龍の骨格に見えなくもない。それとも怪獣墓場のシーボーズ?
作者は23番札所の人と同じじゃね。

Mission complete.
蛇足

30番札所、旧上戸駅の作品は夜、見に行かないと理解できないと言う噂なので、晩飯後に娘とペンギンを連れて見に行った。

ひと目見て、娘が幽体離脱みたいだと言うので、はたと膝を打った。
これは廃線になった無人駅の魂が、天国に召されていくところなのだ。
なんまんだぶ なんまんだぶ・・・・
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2017.10.01() 晴れ 23.0℃ P0 U2.5 W67.1%21.5

残る若山町の北山と南山は他の作品鑑賞のついでに回れるような場所ではない。
それぞれだけを目的にして行く覚悟がいる。
わかりやすく北海道地図で例えると宗谷岬と襟裳岬みたいなもんだ。。。ちょっと大げさか。
とにかくツァーで企画されるコースでは、間違いなく無視されるだろう。
それでは作り手(近所の手伝いも含む)があまりに気の毒なので、同じ若山町に住む者としての義理で見に行くことにした。

No.34 若山町上黒丸 旧上黒丸小中学校
中瀬康志:月を映す花舞台

運動場には木製の脚立がたくさん立っていて、見に来る人達がてんでにボロ布を結んでいくことになっていた。
運動場の右に見える建物は体育館。
体育館の外壁に張ってあったお散歩コースの地図。

体育館の中も覗いてみたが、興味がなく写真を撮る気にもならず、何があったか忘れた。
裏庭にある、舞台かなんかの円盤。
なんだっつーの。
No.35 若山町南山
竹川大介:海のこと山のこと

竹で編んだドームの中に五右衛門風呂が入っていた。
外からは丸見えなので、入るには覚悟がいるだろう。

宮崎県のおふくろの実家にある五右衛門風呂は、家の外の掘っ建て小屋の中にあった。
昔は壁が隙間だらけで、暗くならないととても入れず、おまけに屋根がないので雨の日は傘をさして入ったそうだ。(^^;)
No.36 若山町上黒丸北山  旧上黒丸小学校北山分校
坂巻正美:上黒丸 北山 鯨組

山深い里の田んぼにボラの待ち網櫓が立っている。
ここが海でもクジラは入らんだろう。
クジラは分校の教室の中にいた。

34番から36番の三箇所を回って、ペンギンの足では無理、とパスした六番札所を除き、これで全部終了。
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2017.09.23(土) 秋分の日 小雨のち晴れ P0 U2.0 W66.5%22.2

No.37 珠洲川尻のバス停
アレクサンドル・コンスタンチーノフ:珠洲街道五十三次

川尻という地名はあちこちにあるので、バス停には珠洲川尻と書いてあるが、普通は正院川尻と呼んでいる。
突然番号が37番に飛ぶのは、おそらくあとから駆け込み追加になったんだろう。
もう少し正院町の中心部に近いバス停にも同じ37番がある。
外浦のNo.08近くにもあったが、つまらないので写真を撮らなかった。
No.16と17は正院町の真中付近、旧恵比寿湯

男湯と女湯で作者が違っている。
初めて入ったが、違和感がなかったので、たぶん右側が男湯だったはず。
子供の頃通っていた銭湯がそうだったので。
No.16 恵比寿湯の男湯
麻生祥子:信心の形

男湯だし、特に見るべきところなし。
No.17 恵比寿湯の女湯
井上唯:into the rain

作品より、脱衣所の天井が格式高い格天井となっていることに驚いた。
洗い場にも作品は展示されているが、めったに見られぬ女湯の中といえども、誰も入浴しているはずがないので、見なかった。(^^;)
 
No.18 正院町飯塚 旧飯塚保育所
ひびの こずえ:スズズカ

飯塚はσ(^_^)んちの本家があるところで、一族の発祥の地。
親父とおふくろが本家の田植えの手伝いをしている間、ご幼少のσ(^_^)は大昔の飯塚保育所に一時預かりされた記憶がある。
入り口で案内していたのは、本家のそのまた本家の現当主、衛一さん。名字は一文字違う。
(初代太右ヱ門が分家する時、「乙」の一文字しかもらえなかった)
展示よりはダンサーによるパフォーマンスがメインらしいが、伺い知る由もない。
風船みたいなのがたくさんぶら下がっているが、中央に裾を広げているのはドレスらしい。
これを着込んで踊るのかな?
他の作品を着込んで、記念写真を撮っている女性がいたので間違いない。
 
No.19 野々江町本江寺(ぼんこうじ)あたりの空き倉庫
角 文平:Silhouette Factry ←どういう意味だ?読めもせん。(-_-;)

人が歩くところは桟橋だから、砂は水面なんだろうな。
切り取られた壁から本物の海が見える。
倉庫内の砂の海と連続していると言う意味かな?
No.20 野々江町西中町の空き土蔵
田中信行:触生−原初−
他にも展示物はあったが、興味をひいたのはこれだけ。
質感が素晴らしい。
発泡スチロールに漆を塗ったと聞いたような気がする。。。。忘れた。
No.21 野々江町大島田 道の駅すずなり
ギムホンソック:善でも悪でもないキオスク

珠洲駅のホームの実物大模型に売店が出現した。
店員もいるけど、売れてはいないと思う。
何の意味があるのかわからない。

No.22 飯田町今町 旧八木邸
金沢美術工芸大学「スズプロ」:静かな海流をめぐって

今回の芸術祭で、σ(^_^)が見たかったのはここだけ。
白狐が棲んでいて人を騙すと子供たちに恐れられた伝説の土蔵の持ち主、八木さんの家の中が見られるのだ。
珠洲市きっての大地主の八木さんの家は、下々の者には恐れ多くて入れない。

田んぼを埋め立てるために隣地の所有者のハンコが必要で、一度だけ敷居をまたいだことはある。
ただし、ほんとにまたいだだけの訪問だった。
その時の敷居は実際にやっとまたぐような高さで、「敷居が高い」とはここが語源だろう。

今町通りに面した格子窓のある部屋は昔、加州相互銀行が借りていた。
左側が家の入口で、右側に見えるドアは銀行の入り口。
左の入口を入って数歩のところにもう一枚引戸があって、その敷居がやたら高かったのだが、今回の催しのために撤去したのだろう。
バリアフリーの対極にある、あの高い敷居はなくなっていた。
中から見る八木さんちは土蔵の集合体だった。
いくつあるのか数えなかったが、珠洲市一円から上納される膨大な小作米を入れるために必要だったのだろう。
黙っていても米が集まってくる大地主の八木さんが、自分の庭に稲を育てるはずがない。
これは学生が展示物として、苗から育てたそうだ。
美大生が精魂込めた本題の作品は、一年がかりで土蔵の壁いっぱいに描かれた曼荼羅だが、申し訳ないけどあんまり興味はない。
盛者必衰、栄華を極めた八木さんも、今は「住む人、絶えてなし」(故郷の廃家より) か。

間借りしていた加州相互銀行はσ(^_^)がUターンしたあと、珠洲支店を新築して引っ越したが、バブルのあとで倒産した。
 
No.23 飯田町大町の空き店舗
鴻池朋子:物語るテーブルランナー珠洲編

物語る本人には思い入れ深いんだろうが、他人が見ると単なるアップリケの手芸コーナ。
 
No.24 飯田町西寺町の真中付近
吉野央子(よしのおうじ):JUEN光陰

二階にオーナーの経営するスナックと住居があり、一階は他の飲み屋に貸していた。
二階にあった寿苑の内部。
オーナーの弟が同級生で、ここへは何度か飲みに来た。
住居部分の一室。
うなぎが這っている。
金子みすゞの詩が頭に浮かぶ、大羽イワシの大群だ。
でっかい蟹が鎮座していた。
蟹とよく遊んだ(てか、虐殺した?)σ(^_^)には、一番印象深い作品。
体型からすると、クロマグロかな?

No.25 飯田町南町 旧飯田スメル館
南条嘉毅:シアターシュメール

昔、飯田町に二つあった映画館のうちのひとつ。
内部は撮影禁止なので、入口の写真しかない。
当時、右側の階段はなかったはずで、今回周回コースとするために作ったんだろう。

高専三年生の夏休み、夜な夜な激安ピンク映画を見に来たところだ。(^^;)
No.26 飯田町一丁目 ラポルトすず
力五山:潮流−ガチャポン交換器−

飯田町は今町や南町のように、いくつかの通りごとに町名を持っているが、ここは埋立地なのでどこにも属さず、一丁目となった。
市民合唱団を運営していた時はあれほど欲しかった音楽ホールだが、今となっては無くてもいい存在になった。(^^;)
巨大なガチャポンが置いてあった。
次に出てくるガチャポンの中身の番号札が見える上に、交換する景品も番号順に並んでいる。
多くは松ぼっくりで、わかっているのに百円入れてガチャポンする人は、よっぽどの物好きだ。
 
No.27 上戸町北方 旧珠洲飯田駅
河口龍夫:小さい忘れもの美術館

上戸町にあるけど、飯田町に一番近い駅だったので飯田駅と命名された。
上戸駅は別にあったし。。。
σ(^_^)は珠洲駅で乗り降りしていたので、ここは見送りかなんかに入ったことがあるだけ。
どっから入れたのか、ホームには貨車が一台。
もちろん借り物だ。
貨車の内部は落書きだらけ。てか、この落書きが作品らしい。
黒板に塗る塗料を使って塗装してあるのだが、きれいに消えない、と案内人はぼとついていた。
いっぱいになったら、次の人達のために少しずつ消しているのだろう。
 
No.28 たぶんここも埋立地なので飯田町一丁目
EAT & ART TARO:さいはての「キャバレー準備中」

ここはもともと佐渡と結ぶフェリーの待合所だったが、フェリーが撤退したあと空き家だった。
後にレストランとなり、けっこう利用したんだが、残念ながら閉店して空き家に戻った。

内部は撮影禁止なので、しょーもない勝手口の写真だけ。
内部には踊り子さんの衣装がいっぱいぶら下がった、化粧台のある楽屋裏みたいな部屋が作ってあった。
ずっと「準備中」のままだが、会期中、何回かは営業するらしい。
No.29 上戸町寺社の舟小屋
眞壁陸二:青い舟小屋

舟小屋の壁を青い絵で埋めてある。
桟橋の上で振り向いて、入り口を通して見える海はなんか見たよな風景だな、と思ったら、十九番札所と同じ手法だった。
 
No.30 上戸町寺社 旧上戸駅
ラックス・メディア・コレクティブ:うつしみ

わざわざ見に行かなくても、昼間道を走っていても見えるが、待合室の上の物干し台が強風に飛ばされかけたところみたいだ。
(昔、小木かどこかに設置した物干し台が、数日後に風に飛ばされて壊れてしまったトラウマがあるので)
No.31 宝立町鵜飼 宝湯二階 旧見付荘(じゃなかったかな?)
石川直樹:混浴宇宙宝湯

近くにあった珠洲実業高校で講師をしていた頃、送別会に歓迎会はもちろん、運動会や球技大会など、なにか校内行事があればここで反省会だった。
先生という人種はなんとまあ、集まって酒飲むのが好きなんだろう、と滅多に酒を飲まないσ(^_^)は呆れかえっていたものだ。
珠洲の飲み屋は高いから、タクシーで片町(金沢市)まで走って二次会をやろう、と真顔で言い出す豪傑もいた。・・・早死したけど。
No.32 宝立町鵜飼 旧鵜飼駅
アデル・アブデスメット:ま−も−なく

珠洲実業高校前、と言っていいほど近くにある鵜飼駅。
現役当時は高校生で溢れかえっていただろう。
駅舎が洒落た作りになっているのは、廃線直前の建て替えだったのではないか。
どこに使われていた車両だろうか、でっかい蛍光灯ランプみたいなのが突き出している。
巨大蛍光灯は点灯しているが、昼あんどんだ。
夜にならないと値がないな。
No.33 宝立町鵜飼 見付海岸
リュウ・ジャンファ:Drifting Landscape

遠くから見ると、浜に流れ着いたゴミにしか見えないが、近くに寄って見ると・・・・
ゴミ以外の何物でもない。
後始末する時の分別が大変そうだ。

あとは若山町の北山と南山だが、ついでに回れるような場所ではないので、まだ明るいけど今日はここまで。
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2017.09.10() 晴れ 30.0℃ P0 U3.2 W66.8%21.3

奥能登国際芸術祭

最崖(さいはて)の芸術祭、奥能登国際芸術祭を見てきた。
近いところから始めるか、遠いところにするか迷ったが、途中でやめてもわかりやすい番号順に回ることにした。

一番札所は大谷町の旧清水保育所あとで、ペンギンの同級生が多数生息する縄張り内だ。
受付で作品鑑賞パスポートに名前を書き、鑑賞済みのスタンプを押してもらう。
同じ作品をもう一度見るときには別料金が必要だとか、だいたいのルールをここで教えてもらった。
原住民でも地図なしでは展示場所がわからないので、公式ガイドブックを一冊購入した。
2,500円だったかな?
No.01 大谷町 旧清水保育所
時を運ぶ船:塩田千春 (以下、敬称略)

膨大な人手が掛かっているのはわかる。
塩田が多い土地柄なので、作者の名前を見た時はエンデン絡みの題名なのかと思ったが、そういうシャレも含んでいるそうだ。

どこにでも出てくる某オサムちゃんがここにも出没した。
たまたまガイドとしてマイクロバスに添乗して来ていたのだが、受付がいないところではスタンプがぶら下げてあると教えてくれた。
この情報はどこにも書いてないので、けっこうスタンプを押し漏らした人が多かったのではなかろうか。
No.02 馬緤町赤神の舟小屋
サザエハウス:村尾かずこ 

壁にサザエを張るためには先にモルタルを塗る必要があり、地元の左官さんが壁塗りを手伝ったそうだ。
作者の意図としては外壁より、室内に作った巨大なサザエの貝殻の内側を、人の胎内と見立てたかったんではなかろうか。
No.03 馬緤町笹波海岸
神話の続き 深澤孝史 

漂着ゴミで出来ているけど、鳥居の形をしているだけで、まあまあありがたいかな?
少なくとも、しょんべんを引っ掛けるやつはいないだろう。
右手の方にご神体らしき、しめ縄を飾った岩が見える。
 
No.04 折戸町木ノ浦海岸
GYOKO YOSHIDA 海上のさいはて茶屋
映画「さいはてにて」の撮影に使われた小屋の中に茶室を作ったそうだが、映画を見てないので面白くもなんともない。
せっかく地元で作られた映画だし、これではちとまずいか、と中古のDVDを購入することにした。
 
No.05 折戸町木ノ浦海岸
Allora&Calzadilla:船首方位と航路

下へ降りる道に気が付かなかったが、引き返して道を探すほどでもなかろう、とやめた。
昼飯を食べられところはどこも満員で、もう14時近くなのに昼飯抜きだ。(-_-;)

続くNo.06はアップダウンがきつい遊歩道を10分ほど歩かなければならず、ペンギンの足では無理ポなので、パスした。
No.07 折戸町 旧日置(ひき)公民館
さわ ひらき:魚話

映画が主体のため、中は真っ暗なところばかりで、写真にならない。
No.08 折戸町 旧日置小中学校
キジマ真紀:海と山のスズびらき

校舎の中庭に子供の絵みたいなのがたくさん張り出してあったが、見る気にならず玄関でサヨナラした。
狼煙でも昼食にありつけず、もう帰ろうかと思ったのだが、一度戻ったらもう出直せないとペンギンが言うので、巡回強行。
もう14時半を回っちまったよ。(-_-;)

No.09 三崎町粟津の海岸
小山真徳(まさよし):最崖の漂着物

難破船とクジラのアバラをモティーフにした作品。
船の中に置いてある人形が漂着神だそうだが、防波堤に腰掛けている黒装束のお婆さんのほうが漂着神に見えた。
ひょっとしたら写真に写らないのでは、と懸念したが、ちゃんと写っている。
作品もなかなかの出来栄え。
船の舳先を覗き込むと、しょーもない人形が置いてある。
No.10 三崎町森腰の古民家
岩崎貴宏:題名不明

3トンもの塩を座敷に運び込んだそうだ。
竜安寺の石庭のような手法で海を表現している。
ここはお金を払っても見ておきたかった作品。
No.11 三崎町 旧小泊保育所
Ongoing Collective(アーティスト集団):奥能登口伝資料館

釣りバカ17で撮影に使われた旧小泊小学校の裏手にある。
展示物はどーってことないものばかりで、映像を見ないことには始まらないらしい。→見なかった。
ペンギンは「モンコだ!モンコだ!」と、けっこう喜んでいたが。
No.12 蛸島町鉢ヶ崎
Basurama-Collective(アーティスト集団):みんなの遊び場

出来たばかりの時には、小さかった頃の末っ子を何度も連れてきて遊ばせた巨大遊具施設だが、今では誰も振り向きもしなくなった。
なんかしてあるらしいが、今までとどこがどう違うか、わからなかった。
No.13 蛸島町 旧蛸島駅
Eko Nuguroho:Bookmark of dried flowers

駅舎の駅員休憩室らしきところに飾ってあった。
それがどーした。
No.14 正院町川尻 旧蛸島駅近く
Tobias Rehberger:Something Else is Possible

線路の跡地に据えられたたくさんの鉄枠は、地元の鉄工所が頼まれて作ったらしい。
大変だったのはグラデーションを付けた塗装をしたペンキ屋だろう。
作者本人が塗ったのかな?
作品の中に双眼鏡が据え付けられており、覗くと「Something Else is Possible」と書いた、パチンコ屋みたいな大きな看板が見える。
この看板は駅の狼煙側に建っており、このイベントのために建てたのなら、一番金が掛かっていそう。
ペンギンの背中方向へずっと行くと、パンフレットの表紙を飾った動かない気動車が放置してあるが、今は草ぼうぼうで見えない。
No.15 正院町川尻 漁網倉庫跡
ウー・ジンツォン&チェン・シューチャン:Passing

もう16時近く、いくら空腹を感じないσ(^_^)でもヘロヘロだ。(-_-;)
蛸島駅周辺の展示場のひとつは旧孫助の網倉庫だった。
この網倉庫に入ったことはないが、我が世の春を謳歌した全盛期の孫助を知っているので、中の展示物より入れ物のほうが感慨深い。
草むしたシャッターを見ると、杜甫の「国破れて山河あり 城春にして草木深し」 そのまま。
浮かれていると明日は我が身、と気を引き締める。

つまるところこの芸術祭は、数年前から脚光を浴びてきた廃墟巡りと言える。
何も知らない人には作品の展示会場だが、放棄された建物に何らかの思い出のかけらを持つ人には、違ったものが見えるだろう。

・・・・・・・後日引き続いて16番以降を見るかどうかは、ペンギンの気分次第。
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Photo : Naoki Ishikawa
2017.09.03(
奥能登国際芸術祭が今日から10月22日までの50日間、開催される。
左はパンフレットの表紙を飾っている写真。
パクリなので大きくなりません。(^^;)
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