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2021.12.22(水)
油漏れとは別に、フットスイッチが断線仕掛りで不安定だと聞いたので、この際だから修理することにした。
今日は修理担当が休みで、本体の組立は昨日のまま放置。
どうせ機械は使えない。
左側、紙テープを巻いてあるところで切れかかっている。 |
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黒と白が切れていた。
圧着端子ながら、赤が隣りのフットスイッチまで延びているので、本格修理はやめた。
切れた黒と白だけ絶縁閉端子でつないでお茶を濁す。
このほうがケーブルが引っ張られたときに余裕があるし。。。 |
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フットスイッチを本体につないだ。 |
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カバーを外す時、電線が引っ張られたのだろう。
パイロットランプを壊していたので、接着剤でくっつけた。
何かちょっとぶつけただけで、オシャカになりそうだ。
緑は電源、赤は逆相表示で、なくてもいいが、引越しして電源が変わったときに逆相表示がないとちょっと不便かも。 |
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カバーがないまま運転してみた。
これが上死点で、このときピストンロッドの先端ナットが緩んでいるようなら締め直しだが、大丈夫のようだ。 |
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これが下死点の状態で、刃物はちゃんと下型に重なっている。
もし、ピストンロッドの先端ナットと上部金型ブロックに隙間があれば、ストローク不足になる可能性がある。
下側ピストンロッドがアングルカッターの頭を押しているのが見える。
上死点、下死点とも油漏れの形跡はない。
当たり前だけど。 |
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2021.12.21(火)
修理担当が休んでいると思い込んで、出勤していることに気づくのが遅れて、午後の休憩前から作業開始。
ピストンロッド先端のナットで引き上げきれなかったので、引いても駄目なら押してみることにした。
下側ピストンロッドの先端に油圧ジャッキを掛けてみたが、10トンはおろか、20トンでもピクリともしなかった。
おそらくピストンが上死点まで上がっていたと思われる。 |
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ピストンロッド先端の段付きと上部金型ブロックの隙間がおよそ5o。
この5oがずいぶん遠かった。
ひょっとしたらダメかも知れない、と不安がよぎったが、最後の手段、運転してピストンを上下に動かしてみよう。 |
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その前に油漏れで少なくなっているはずの作動油を補充しよう。
油圧ポンプの空運転は故障の元だ。
近くのスタンドで調達できる油圧用オイルは、コスモハイドロAW46しか選択肢はない。
買ってきたら、使い残しが出て来て、また返品してきた。(-_-;)
オイルジョッキーも買いに行く寸前にもう一度よく探したら出て来た。
ただし、ホース先端が給油口より大きく、漏斗が必須だ。 |
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電源を入れてみた。
上下一往復しただけでピストンロッドの段付きが上部金型ブロックに密着した!
ピストンロッドの先端ナットを締め直している。
こんな長い腕で締めると次に外すとき大変なので、1m程度の長さの腕で締め直させた。 |
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先端ナットを締め、回り止めの小ボルトも締めた。
ガイドポストの頭は上部金型ブロックからちょっと上に出ている。 |
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ガイドポストの先端に天板を付け直す。 |
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マルチワーカ―の名の由来、あちこちにある金型を復旧した。
あとはカバーを付けるだけだが、作業開始が遅れたので時間切れ。 |
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2021.12.20(月)
ようやく役者がそろった。
すべて純正部品ではなく、市販の汎用品を使う。
一見して、バックアップリングの色が白と黒とまちまちだ。 |
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まず最初に刺さったままだったピストンを抜いた。
左の長いほうが上部ロッドで、右側は下部ロッド。
太さは若干違うのは、上部は引っ張りで下部が圧縮となるからか。 |
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ピストンのY型シールは経年劣化で固くなっているし、溝にはまっているのでなかなか外せない。
再利用するつもりはないので切断させた。
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シールを交換したところ。
複動なのでシールの向きが上下で異なっている。
圧力の掛かるほうにリップが向いていなければならず、バックアップリングはパッキンの後ろに位置する。
バックアップリングの色は白から黒に代わった。 |
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シリンダーの下のほう、細くなっている部分が下部軸封で、油漏れの原因はここのY型シールの劣化で、今回の大修理の元凶。
ここのY型シールの向きが最重要で、間違えるとジャジャ漏れになるが、リップがこっち向いているのか写真でははっきりわからない。 |
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下部軸封の一番下側に入っているのはダストシール。
油漏れとは関係なく、ゴミが入らないようにするだけなので、リップは外側を向く。
最悪、なくても機械は動く。 |
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上部軸封の外側のシールはОリングとバックアップリング。
バックアップリングは圧力のないほうにいれる。
バックアップリングが割ってなく、輪っかになっているのは意外だった。
このОリングで油圧を止めているので、ネジは手で軽く締めたぐらいでも差し支えない。 |
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ピストンを下部金型ブロックと一体になっているシリンダーに挿入した。 |
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ボックススパナが再び登場、上部軸封を装着する。 |
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最後は緩まない程度に増し締めした。 |
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上部金型ブロックのガイド穴のダストシールを交換する。
ボロボロになっていて、取り出すのは簡単だった。
このダストシールもなければないで済む。
スナップリングが見えるが、これはスライドブッシュの抜け止めで、外さなくてもいい。
ダストシールの溝はブッシュに切ってある。 |
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新しいダストシールを入れる。
このダストシールだけは純正部品と若干サイズが違うものしか市販品になかった。
φ135がφ132になったぐらいはゴムだし変形するだろう、たいしたことない、と軽視したのだが・・・ |
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ダストシールの装着終了。 |
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ガイドポストに入れる前にグリスを塗っておく。 |
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上部金型ブロックをガイドポストに当てがった。
抜くときは簡単だったので簡単に入るだろうと思っていたのだが、これが大誤算。
大ハンマーで叩いてもひょんつくだけで入ろうとしない。
ダストシールが正規のサイズより小さいからだ。
ここだけは純正部品にすべきだった。 |
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と、今さら悔やんでも仕方がない。
ガイドポストのタップ穴を利用し、天板で押さえつけるボルトを作った。
M24の寸切りボルトがあればなんてことなかったが、手持ちになかったので、M24のボルトの上にM20の寸切りボルトを溶接した。 |
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二本のボルトで天板を少しずつ押さえて行く。
これでも上部金型ブロックはすぐに転ぼうとするので、修正しながらの慎重な作業だ。 |
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ナットが回らなくなるほど締まったら、大ハンマーで天板を叩いて応援する。
ナットが緩んだらまた締める、の繰り返し。
ある程度入ったら上部金型ブロックは転ばなくなる。
二本の寸切りボルトを締めきってしまったら、寸切りボルトは取り外し、元々のボルトで締める。 |
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天板とガイドポストの先端が当たってしまったら天板を外し、ピストンロッドの先端ナットを締める。
このとき、ピストンは一緒に回ってしまうので、ロッド途中に切り欠いてあるスパナ掛けを利用し、片口スパナで回り止めする。
スパナのサイズは65で、シャーリングの上に常備している。 |
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2021.12.09(木)
パッキンが入荷するまで何もできないので、上部金型ブロックを清掃した。
シリンダー風の穴はガイドポストをスライドするだけで、油漏れとは無関係。 |
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2021.12.08(水)
専用スパナをあてがったところ。
ずいぶん華奢な柄にしたなぁ。。。 |
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ピンの配列が横方向と縦方向の二種類作ってある。 |
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予想通りあっという間に柄が曲がったので、ハンマーで叩けるように補強した。 |
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緩んだら急ごしらえのボックススパナで効率よく回す。
力は掛からず、ピンは固いものは要らないので、生のRB9を使った。 |
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上部軸封が外れた。
ピストンがまだ抜けていないが、特に問題ないだろう。
これですべてのパッキン交換が可能と確信し、パッキンを注文した。 |
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2021.12.07(火)
マルチワーカ―を使ったら、辺り一面オイルが漏れたそうだ。
どこから漏れるのか探すため、カバーを外した。 |
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なるほど、アングルカッターはオイルまみれ、床にも流れている。 ピストンロッドのオイルシールが劣化したのだろう。
購入日は不明だが、おそらく三十年は経過していると思われる。 |
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後ろを見ても油だらけ。
マルチワーカ―のピストンは上にも下にもロッドが出ているので、グランドパッキンは上下にあるが、漏れているのは当然下側だろう。
現行機種なのでパッキンを買うのは簡単だが、分解できなければ無駄だ。
パッキンにアクセスできるところまで分解したら注文することにする。 |
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まず、二本のガイドポストのてっぺんを繋いでいる天板を外した。
この天板は機械全部を吊り上げるための用しかなしていないようだ。 |
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天板を外すとピストンロッドの先端の巨大なナットが出て来た。
ナットは割が入っていて、ボルトで締めてゆるみを防止するようになっている。
かなり手ごわそうだ。 |
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即席のボックスを作って回そうとしている。 |
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柄は長くしたのはいいが、いかにも細すぎる。 |
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昼前、やっぱりボックスの柄は簡単に曲がってしまい役に立たないので、ハンマーで叩けるように角鋼を付けた。
いったん緩んだら角鋼にパイプを差し込んで回すことにする。 |
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午後間もなく、巨大ナットが外れた。
重要な第一歩だ。
幸先良し。 |
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巨大な上部金型ブロックが動いた。 |
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外れた!
最大の難関を突破した。 |
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一難去ってまた一難がピストンロッドの上部軸封だ。
ピストンロッド先端のネジよりはるかに大口径のネジになっている。
小さな穴二つ、手掛かりはこれしかない。
この部品は固く締め込む必要はないので、軽くねじ込んであることを祈る。 |
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上部軸封の穴を利用してネジを回す道具を作るため、まずピンを用意する。
普通鋼材では柔らかくてすぐに曲がってしまうので、八角鋼から削り出す。
八角鋼の材質は明示されないことが多いが、ほぼS50C相当と思われる。
S50Cは炭素含有量が0.50%内外を意味し、砥石で切断するだけで焼きが入る。
通常炭素含有量が0.30%を超えると焼きが入るようになる。
SS材の炭素含有量に規格はないので不明だが、絶対に焼きが入らないので、おそらく0.25%未満だ。 |
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上部軸封の穴は二個だが、スパナを作っても二本のガイドポストが邪魔して回せない。
最低でも二組のスパナが必要となるので、ピンは四本作った。
靭性を重視するため、焼きは入れない。 |
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